
やあやあ、万葉おじさんじゃよ。
年の瀬も押し迫ってきて、空気がきりっと冷たくなってきたのう。
こんな時季になると、自然と湯のことを考えてしまう。
湯に浸かって、ふうっと息をつく——
そんな時間は、昔から日本人の暮らしの中で大切にされてきたものじゃな。
今日はのう、ひとつ嬉しい報告をさせてほしい。
このたび
「沼津・湯河原温泉 万葉の湯」は、
厚生労働大臣認定 温泉利用プログラム型健康増進施設として、認定を受けたんじゃよ。
静岡県内では、唯一の認定施設になるそうじゃ。
長く湯と向き合ってきた身としては、ありがたく、身の引き締まる思いじゃな。
この認定については、
これまで行ってきた取り組みをもとに申請を行い、
設備や体制、温泉の使い方やプログラム内容について資料を整え、
さらに厚生労働省の方による現地調査を受けたうえで、認められたものなんじゃ。
時間も手間もかかったが、その分、これからにつながる一歩になったと感じておる。
もともと「沼津・湯河原温泉 万葉の湯」では、
ただ気持ちよく湯に浸かるだけでなく、
どうすれば温泉を、無理なく健康づくりにつなげられるか
そんなことを考えながら、少しずつ取り組みを重ねてきた。
ぬるめの湯と、しっかり温まる湯を選べる浴槽。
身体をほぐすバイブラやジェット。
温泉と組み合わせて行うウォーキングや、
椅子に座って無理なくできるチェアヨガ。
館内には運動機器も取り入れ、
食事についても栄養バランスを意識する。
沼津市の健康づくり課と一緒にイベントを行ったこともあったし、
スタッフ自身も、入浴や身体について学び続けてきた。
現在、温泉入浴指導員は3名。
入浴検定に合格したスタッフは9名おる。
日々お客様と向き合う立場だからこそ、
正しい知識を持ち、わかりやすく伝えたい——
その思いで続けてきたことが、今回の認定にもつながったんじゃな。
じゃが、認定はゴールではない。
むしろ、ここからがスタートじゃ。
来年からは、沼津出身の芸人であり、
パーソナルトレーナーとしても活動している「佐藤兄弟」と一緒に、
楽しみながら続けられる健康体操を、定期的に実施していく予定じゃ。
また、提携している瀬尾記念慶友病院とも連携を深め、
医療の視点を取り入れた健康体操や、健康にまつわる講話なども、
少しずつ形にしていく計画が進んでおる。
飲み物や甘味についても、
ただ「おいしい」だけでなく、湯上がりに身体が喜ぶものを。
サウナについても、
「ととのい」を楽しむだけで終わらせず、
健康的な入り方をきちんと伝えていきたいと思っておる。
そして、まもなく迎える新しい年、
2026年は「026(オ・フ・ロ)」の語呂合わせからお風呂の年として、
日本記念日協会にも登録された節目の年を迎える。
温浴施設や銭湯、サウナ業界が一体となり、
「癒やしの場」から「健康づくりの拠点」へ。
温浴施設の役割を、もう一歩広げていこうという流れが、
いよいよ本格的に動き出す年じゃ。
静岡県内で唯一、
厚生労働大臣認定 温泉利用プログラム型健康増進施設となった
「沼津・湯河原温泉 万葉の湯」も、
2026年に向けて「温泉×健康」をテーマにした取り組みを、
さらに丁寧に、着実に進めていくつもりじゃよ。
温泉は、病気を治す魔法の湯ではない。
じゃが、正しく使い、生活の中に取り入れれば、
毎日の身体を整え、明日を元気に迎える手助けにはなってくれる。
ここは、
“たまに来る場所”ではなく、
“通いながら、自分の身体と向き合える場所”。
今回の認定は、そのための通過点じゃ。
これからも、湯に浸かりながら、
一歩ずつ、万葉らしい健康づくりを続けていく。
詳しい健康増進の取り組みについては、
こちらのページで紹介しておる。
よかったら、のぞいてみてくれたまえ。
▶︎ 万葉健康促進プロジェクトのご案内
さぁ、年の瀬も、年明けも。
また湯の中で会おうではないか。
今日も、ひとっ風呂じゃ。
